愛知・岐阜の注文住宅・リフォーム 長久手Studio | 中島工務店

構造見学会のポイント その①~本当に見るべきなのはココです!!~

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※画像は長久手Studio構造見学会の様子。

こんにちは、愛知・岐阜の注文住宅&リフォーム 長久手Studioです。
住宅建築のプロが納得できる家づくりのヒントをお話しするこのブログ。
今回のテーマは『構造見学会』です。

住宅の見学会はおもに2種類あります。
完成した建物を見ていただく「完成見学会」と、建築途中に建物が完成したら見えなくなる構造を見ていただく「構造見学会」です。
長く暮らす家を納得して建てるためにはどちらも大事って思いますよね?
でも。
構造見学会って人気がないんです・・・。
耐震性や断熱性を気にする人は多いのに、なぜだかあまり足を運んでいただけません。
理由の検証はできていないんですが、仮説としては「理屈はもうわかってる。実物を見たところでそれ以上のことはわからない」と思われているからではないかと考えています。
イマドキ、構造や耐震、断熱について説明しない会社なんてありませんから、お客様もひととおり説明は受けているはずです。
さらに興味のある方は、ネットを駆使して各社の説明内容を確認したり比較したりもしているはず。
確かにそれで理屈は十分わかります。
図解で見た構造を現場で実際に見たところで、より納得はするかもしれませんが新たな発見はあまりないでしょう。
となると「わざわざ行かなくてもいいんじゃない」となっても不思議はありません。

でも、構造見学会で本当に見るべきところはそこじゃないんです。
私たちは構造見学会こそ参加してほしいと思います。
なぜって、構造を見ればその住宅会社の家づくりに対する姿勢そのものがわかるから。
今日は当社の構造見学会を例に、その理由をお話しします。

◆この記事がとっても好評だったので続編を書きました!あわせてご覧ください(2017/12/6追記)

構造見学会ってこんな感じ

まずは「構造見学会ってどんな感じなの?」という疑問にお答えするために、当社の構造見学会の様子をご紹介します。

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画像の左の方を見てください。
壁の白い部分は耐力面材、床の白い部分は断熱材です。
来場されたお客様と当社スタッフが立っている部分は、床の下地が見えている状態です。
耐力面材、断熱材、床の下地、それに壁部分の柱は家が完成したら見えなくなります。
こういう状態を見ることができるのが構造見学会です(言うまでもないですが)。

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2階の床は途中まで張ってあります。
天井の断熱材も見えていますね。
画像の右の方では、赤い点線部分を境に壁の断熱材の施工前/施工後が確認できるようになっています。
このほか、会場内に耐震や断熱に関わる部材なども展示しています。

これらの写真を見ていただくと、お客様1組に対してスタッフ1名がついて説明を行っていますよね。
当社のデータでは、構造見学会に来られたお客様の滞在時間は90分以上が6割
60分未満で帰られるお客様はおらず、じっくりと説明を聞いておられることがわかります。

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では、90分もいったい何を説明しているのか。
よくある「構造見学会のチェックポイント」等のサイトには「基礎の工法は?」「断熱材は何を使っているのか」「柱や梁の樹種は?太さは?」といったことが書かれていますが、そういったことはもちろん説明します。
それら構造の基本に加えて私たちがお話ししているのは、現場で見なくちゃわからない自社の施工ルールです。
これこそしっかりと聞いていただきたいポイントなんです!

 

その会社の施工ルールって?

どんな会社でも自社が標準とする工法や構造、断熱材、耐震のしくみなどは決まっていて当たり前です。
一般的に住宅会社が構造について説明するのは、だいたいこの部分です。
でも実際に家を建てるためには、そんな大枠の決まりごとをカタチにするための細かな施工ルールがあり、今回注目したいのはそこなんです。

例えば断熱材。
断熱材は、壁の中に隅々まで隙間なく施工されていて初めて100%の性能を発揮します。
どれほど高性能な断熱材を採用していても、施工時に隙間ができてしまったら十分な性能を発揮できません。
だから、住宅会社はもちろん隙間なく施工しようとするわけですが、そのためにはただ「隙間なく施工してください」と指示するだけではいけません。
具体的に「このように施工する」というルールを定めて(断熱材メーカーの施工マニュアル+自社の住宅に合わせたルールといったところ)、検査基準なども設けて、必要な性能を担保するしくみをつくらなくてはいけないのです。

とはいえ、施工精度を上げるにはそれなりの技術を持った職人が必要ですし、当然コストもかかります。
それぞれの部位についてどの程度チカラを入れるかは、その会社しだい。
これが、構造見学会に行けばその会社の家づくりに対する姿勢がわかるという理由です。

では、施工ルールって具体的にどんなところを見ればいいのでしょうか?
参考までに、当社が構造見学会で説明している内容を少しだけ公開しちゃいます。

 

施工ルールの例 ①仕口の納め方

いきなり細かい話になりますが、下の写真の赤い丸印のところを見てください。

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この横向きの部材を「窓台」といい、赤い丸印のところを「仕口」といいます(これに限らず、部材と部材の接合部分を仕口といいます)。
見ていただくとわかる通り、柱を少し削って(「しゃくり」といいます)窓台が差し込まれるように接合されています。
コレ、しゃくらずにビスで固定することもできるんですが、ひと手間かけてこのように納めることで耐久性の向上を図っています。

住宅の中には複数の部材を接合しなくてはいけないところがたくさんありますよね。
構造見学会では、それぞれの仕口をどのように納めているのか自分の目で見てみてください。

 

施工ルールの例 ②気密シートの施工方法

今度は天井を見てみましょう。

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気密シートAと気密シートBをテープCでつないで断熱材を完全に覆ってしまうという手順なんですが。

上の写真を見ると、気密シートAが梁の上にありますよね。
こうするためには、建前のときにあらかじめこの部分に気密シートAを張っておかなくてはいけません。
(建前というのは柱や梁などの骨組みを組み上げる工程で、気密シートの施工は建前のずっと後の工程です)
住宅会社の中にはこのひと手間を省いて梁にテープで張ってしまうところもあるようですが、ここでひと手間かけることによって気密性を向上させているというわけです。

 

施工ルールの例 ③完成したら見えなくなるところの先行塗装

次に、外部木部の先行塗装をご紹介しましょう。
軒天を例にします。
toso06上の写真の板が下の写真のように施工されるのですが。
見てほしいのは、上の写真の赤い点線で囲まれた部分です。
ココ、下の写真で矢印が指している部分になるんですが、ここを施工前に塗装しているのがポイントです。

矢印の部分は、家が完成したときには木と木が重なり合っていて見えません。
でも、時間が経つと木はどうしても乾燥が進んで収縮してしまいます。
そうなったときにこの矢印の部分に隙間ができて、上の写真の赤枠の部分が見えてきてしまうんです。
もしここを塗装していなかったら、黒い軒天の隙間に木の白っぽい色が見えて不格好ですよね。
そうならないように、当社では外部木部は先行塗装しているわけです。

外部木部は張ってから塗装する会社が多いようですが、このひと手間が数年後の見映えにつながっているのです。

 

構造見学会に参加したら

ずいぶん細かいなぁと思われましたか?
実際の構造見学会では、もっともっといろんなことをお話ししています。
だから皆さん90分以上も滞在して、納得して帰って行かれるんです。

どんな住宅会社でも、施工の随所にひと手間かけている場合は、おそらく尋ねなくてもその会社のスタッフさんが説明してくれると思います。
「説明しない」というのもその会社の姿勢のひとつですから、積極的な説明があったかどうか、さらにその内容をドリームノートに書き留めておくとよいと思います。
ドリームノートに書き留めた各社の内容を比較し、自分にとって一番納得がいく会社に高い点数をつけて住宅会社選びのめやすのひとつとして活用してください!
※ドリームノートについては下記の記事をご覧ください。

 

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