愛知・岐阜の注文住宅・リフォーム 長久手Studio | 中島工務店

新築住宅にロフトがほしいなら~知っておきたい規制と費用の抑え方~

当社のロフト施工事例。これだけ広いといろいろ使えそう。

 

こんにちは、愛知・岐阜の注文住宅&リフォーム 長久手Studioです。
住宅建築のプロが納得できる家づくりのヒントをお話しするこのブログ。
今回のテーマは『ロフト』です。

趣味の部屋に、書斎に、収納に、寝室に、籠り部屋に・・・。
ロフトってなんだかワクワクしますよね。
当社のお客様でも「ロフトがほしい」と言われる方はたくさんいらっしゃいます。
「ロフト」と検索するとメリット・デメリット・失敗談など実際にロフトをつくった人たちの様々な体験談が見つかりますが、これもロフトへの関心が高い証拠ですよね。

でも、ロフトを検討するなら住み心地や使い勝手の前に知っておいてほしいことがあります。
今日はロフトにまつわる規制と費用を抑えて実現するポイントをお話しします。

 

建築基準法における「ロフト」

ロフトって小さなスペースだから住まいのおまけみたいな気分になりがちですが、実はちゃんと建築基準法で定義されています。
ロフトは、建築基準法では「小屋裏物置等」といいます。
小屋裏というのは屋根と天井のあいだの空間のことで、そこを収納等に使う場合の規定ということですね。
小屋裏物置等に関する規定はいくつかありますが、専門的になってしまうので特に知っておいてほしい点だけ簡単な表現でまとめてみましょう。

●ロフトの床面積が、ロフトがある階の床面積の2分の1未満であること。
●ロフトの天井高(内側の高さ)の最も高い部分が1.4メートル以下であること。
●ロフトの床面積がロフトがある階の床面積の8分の1を超える場合、各階の壁量を増やさなくてはならない。

 

もしも床面積60㎡の2階部分にロフトをつくるとしたら、30㎡より小さくて、天井高は1.4メートル以下でなくてはいけません。
さらにもしロフト部分が7.5㎡を超える場合は、構造強度を保つため、1階と2階それぞれの壁量を増やさなくてはならないということです。

実際にはもう少し細かな規定がありますが、一般的な「リビングにロフト」や「子ども部屋や寝室にロフト」という場合ならだいたいこの3つを知っておけば計画を進めていけるでしょう。
詳しくは岐阜県建築基準法運用指針雑則108ページなどをご覧ください。
なお、自治体によって運用指針が若干異なり「階段が固定されていてはいけない」などの規制がある自治体もあります。
愛知県・岐阜県では今のところそのような規制はありませんが、建築地の自治体または確認検査機関に尋ねると確実です。

 

ロフトの経済的メリット

天井高1.4メートルだと大人はまっすぐ立てませんから、用途も限られてきます。
それでもフツーの天井高にせずロフトを選ぶ人が多い理由のひとつが経済的メリットです。
3階建てにする場合と比べて検討してみましょう。

まずは固定資産税。
ロフトは法定床面積(建築基準法に則って算出する床面積)に含まれないので、固定資産税の課税対象面積にも含まれないというメリットがあります。
固定資産税の評価額は面積だけで決まるわけではないので、使われている資材や内装にもよりますが、3階建てに比べると生活に使えるスペースが増える割りに固定資産税が抑えられるといえます。
ちょっとお得ですよね。

「やっぱり大人がまっすぐ立てる方がいいなぁ」と通常の居室にすると、ロフトにした場合と比べて構造計算や確認申請の費用に違いが出ます。
通常の居室にすると2階建ての家は3階建てになりますが、建築基準法では木造住宅は3階建てになった途端、いろいろ規制が増えるんです!!!
例えば。
3階建てになると構造計算が必要になります。
消防の規制も増えて、非常用進入口をつけなきゃいけなくなったり排煙計算が必要になったりします。
建築確認申請でもこれらの点をチェックしないといけなくなるので、時間と費用が余分にかかってしまいます。
そう、3階建ては2階建てに比べて規制をクリアしていることを確認してもらうためにお金と時間がかかるんです。
※2階建て以下の場合も(ロフトをつくる場合を含めて)構造的に安全な強度を満たしているかどうかの検討は必ず行います。詳しくは下記の記事をご覧ください。

 

もちろん安心・安全に暮らすために必要な規制ですから、3階建てを建てるならきちんと対応しなくてはいけません。
でも、2階建てプラスアルファくらいのスペースがほしいだけなら3階建てよりロフトを選ぶのが経済的にはお得だといえそうです。

 

費用を抑えてロフトをつくる

ちょっとお得で夢もふくらむロフトをつくりたい!
となったとき、やっぱり気になるのが建築費用のこと。
ロフトの建築費用についてネット検索してみると「3.75坪で115万円」「4.2坪で100万円」なんて記事が見つかります。
これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、抑えられる費用は抑えたいのが当たり前。
というわけで、費用を抑えてロフトをつくるポイントをお話ししましょう。

一言でいうと、ロフトをつくりやすい構造で建てている住宅会社を選ぶことです。
具体的には、太い柱を広い間隔で使う造りを標準にしている住宅会社だとロフトをつくりやすいでしょう。

どういうことかというと。
例えばこの写真。

長久手Studioの事務所部分です(竣工したときの写真なのでとっても殺風景ですが、広さや構造はわかりやすいでしょ?)。
約58㎡の空間の屋根をごく限られた数の構造材で支えているのがおわかりいただけるでしょうか。
上部空間がすっきりしていますね。
写真奥の方に太い梁が2本ありますが、この梁の上に床を張れば簡単に2階ができます(実際に後から2階やロフトをつくるとなったら、構造的な検討をして必要な補強を施さなくてはいけませんけど)。
もしここに屋根を支えるための柱がたくさんあったら、床を張ってもジャマな柱だらけで使えるスペースにはなりませんよね。
そこなんです、ロフトをつくりやすいかどうかが決まるのは!

家を建てるときには一定の構造強度を保たなければいけませんから、柱など構造材の太さと配置が重要です。
太い構造材を広い間隔・少ない数で配置する住宅会社もあれば、細い構造材を狭い間隔でたくさん配置する住宅会社もあります。
必要な構造強度があればどちらでもかまいません。
ただ、太い構造材を広い間隔で使用している会社なら、もともとそこに広い空間があるので比較的簡単に小屋裏をロフトにすることができるというわけです。
簡単にできるということは費用が抑えられるということですね!

もちろん、細い構造材を狭い間隔で配置する住宅会社でもロフトをつくることは可能です。
ただ、ふだんと違う太い材を仕入れて、ふだんと違うやり方でわざわざつくることになるのでどうしても割高になってしまいます。
先ほどご紹介した「3.75坪で115万円」といった数字を当社の設計士に伝えると「ええ~っ!?そんなに高いの?」とびっくりしていましたが、住宅会社によって高くなってしまう理由がここにあります。

ちなみに、中島工務店では「2間グリッド」といって主要な柱を2間(約3.64メートル)間隔で配置するのを標準として設計しているので、小屋裏がすっきりしていてロフトをつくりやすくなっています。
勾配天井を得意としているのもポイント。
勾配天井ならそもそも小屋裏がなく、居室の天井として広々とした造りになっている上、小屋裏と違って壁ももともと仕上げることになっているのでさらに簡単にロフトを追加することができます。
実際、ロフトを予定していなかったお客様が工事中に小屋裏を覗いて「こんなにスペースがあるならロフトをつくりたい!」と急きょロフトをつくられたケースもあります。

こんなふうに、ロフトの建築費用も会社によって違います。
もし「新しい家にロフトがほしい」と思っているなら、どんな造りを標準としているかにも注目して住宅会社を探してみてください。
一見すると高いと感じる会社でも、最終的に総費用を抑えて希望を叶えることができるかもしれません。

 

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