愛知・岐阜の注文住宅・リフォーム 長久手Studio | 中島工務店

住宅の工場見学、産地見学って行った方がいいの?~見るべきポイント;中島工務店を事例に~

こんにちは、愛知・岐阜の注文住宅&リフォーム 長久手Studioです。
住宅建築のプロが納得できる家づくりのヒントをお話しするこのブログ。
今回のテーマは『住宅の工場見学、産地見学』です。

住宅の工場見学というと、まず大手ハウスメーカーさんを思い浮かべるでしょうか。
量産型メーカーでは工場で製造した部材を現場で組み立てるので、工場はまさに家づくりの現場です。
工場見学用の施設やプログラムも充実しており、製造工程はもちろん、構造や性能についてもわかりやすく知る機会になっています。

一方、木造軸組工法で建てる地域工務店でも工場見学を実施している会社があります。
何を見学するのかというと木材加工の工程、すなわち山の木が家になるまでのプロセスです。
山にある木が住まいの柱になるといわれても、実際にそのプロセスを見ることはありませんよね。
それを自分の目で見ることができるのが地域工務店の工場見学なんです。
自然素材である木を建築用材に加工するには、工場生産の部材を組み立てるのとはまったく異なる技術が必要で、その技術を見ることができる機会というわけです。
そして、その木材が立っている山を見るのが産地見学会です。
木の家づくりの始まりは山なので、近くの山の木を使っている工務店では産地見学も行っていることがあります(遠くから取り寄せている場合は見に行くのが難しいですから)。

木の家を建てるなら一度は参加したい工場見学会・産地見学会ですが、初めての家づくりですから、実際にどんなふうに開催されていて何を見ればいいのかよくわかりませんよね。
今回は、中島工務店の「水と緑の勉強会」を例にどんな内容で、どんなところを見ればいいのかご紹介します。

※水と緑の勉強会2018春 参加募集中です!

 

住宅の産地見学会・工場見学会に参加する意義って?

山の木が家になるまでのプロセスを見るのが産地見学会・工場見学会の目的ですが、じゃあ、それって家づくりを考える上で何の意味があるの?というと。
これから何十年も暮らす住まいを建てる会社が信頼できるかどうか自分の目で見て判断してください、ということです。

工務店にとって産地や工場を公開するというのは、自分たちのすべてをさらけ出すようなものです。
どんな材料を使っているのか、どんな人が木を育てているのか、どんな工場でどんな人が木材を加工しているのか・・・。
建築現場で家づくりが始まる前の、ふだんお客様が目にすることがない工程を全部見ることができるので、本当にその会社に託していいのかを考える機会にしてほしいと思います。

 

中島工務店「水と緑の勉強会」~おもな内容

それでは具体的にどんなことをやっているのか、当社を例に見ていきましょう!

中島工務店の「水と緑の勉強会」は年に2回、春と秋に本社がある岐阜県中津川市加子母で1泊2日で開催します。
山も製材所も木材加工工場もすべて加子母にあるので、すべての工程を加子母の職人が担っている様子を実際に見ていただきます。
例えば、前回2017春の行程はこんな感じ(※開催ごとに多少異なります)。

一般的な産地見学会・工場見学会で訪れる場所に加えて、木曽ヒノキ備林など中島工務店ならではのプログラムが盛り込まれています。
今回は、一般的な産地見学会・工場見学会で訪れる場所をまず見ていきましょう。

 

産地見学会・工場見学会ではここを見よう!~見学先とポイント

●大黒柱の森
産地見学に当たるのがここ。
我が家を建てる木がどんなところで育っているのかをしっかり見てください。
見るべきポイントは、手入れが行き届いた森かどうか。
間伐がされているか(木と木の間に適度な空間があるか)、枝打ちがされているか(下の方の枝が伐り落とされているか)、木の根元まで陽射しが入って下草が生えているか・・・などです。
例えば枝打ちが適切にされていないと建築用材にしたときに節が多くなるなど、手入れの具合によって材料の質が変わってきます。
木の生育のためには間伐が重要ですが(根元まで陽射しが入らないと十分育ちません)、間伐のときにはよい木を選んで残すので材料を選抜する意味もあります。
これらが適切に行われていると質のよい材料だといえるので、ぜひよく見てみてください。

大黒柱の森では桧の伐採実演も行います。
50年以上かけて育てられてきた木を伐るところから家づくりが始まる、そう実感できる瞬間です。

●原木市場
伐採された木が競りにかけられるのが原木市場です。
ここでは杉や桧が実際にいくらで売られているのかといった国産材市場の実態をお話しします。
何十年もてまひまかけて育てられた木がいったいいくらで売られているのか・・・これを聞くと木の家を建てる意味がまたひとつ納得できるはずです。

●製材工場
原木市場で売られた木材はまず製材工場で加工されます。
製材工場では、丸太が皮をむかれて建築用材になる工程を見学します。
山の木が職人の手で製材機械にかけられ、きれいな建築用材になる様子をご覧ください。

●構造材加工工場(プレカット工場)
製材工場で製材された木材はプレカット工場で構造材として加工されます。
プレカットとは、構造材を接合するための仕口をあらかじめ機械加工しておくこと。
昔は大工さんがひとつひとつ手刻みしていましたが、現代では加工精度が高く工期短縮につながるプレカットが一般的になりました。
工務店の多くは外部のプレカット工場に加工を依頼していますが、中島工務店では自社プレカット工場で加工しているのでその工程を見学していただきます。
仕口の加工はもちろんですが、工場内が整理整頓されているか、工場スタッフがきびきびと働いているかなどもチェックしてみてください。
仕上げた材料も見ることができますので、表面にカンナをかけた材料(化粧構造材)とそうでない構造材の違いなどもここで確認できます。

●造作材加工工場(造作工場)
製材工場で製材された木材が加工されるもうひとつの場所が造作工場です。
造作工場では、床板、枠、家具など構造材を除くすべての材料を加工しています。
完成したら見えなくなる部材の加工状態やそのための様々な設備をご覧ください。
一般的に見学するところを取り上げていますが、他社の工場見学会では造作工場を見学する機会は少ないかもしれません。
工務店の中には造作材の加工は大工さんに依頼しているところも多く、その場合は大工さんが自分の作業場で加工しているからです。
中島工務店ではその加工を造作工場で一手に行っているため、工場見学の一環として見ることができます。

●住宅施工事例
山→原木市場→製材工場→プレカット工場→造作工場という順番で山の木が建築用材として加工されるプロセスを見てきました。
最後に見学するのが住宅施工事例です。
加子母にある、当社が実際に建てた住宅を見学していただきます。
水と緑の勉強会に参加されるお客様はほとんどが当社のモデルハウスや内覧会に来場されたことがあるので完成した住宅を見たことがあるわけですが、ここまでの流れを知った上で見るとまた違った角度から木の家が見えてきます。

 

水と緑の勉強会 中島工務店ならではの見学先

ここまでは一般的な産地見学会・工場見学会で見学するところと見学ポイントをご紹介してきました。
次に、中島工務店の水と緑の勉強会ならではの見学先を簡単にご紹介します。

●懇親会
第1日目夜の懇親会は見学先ではありませんが、中島工務店を知るためにとても有効な機会です。
お客様と当社のスタッフがみんなでバーベキューや加子母の郷土料理を楽しみながらゆっくりとした時間を過ごすので、参加したお客様からは中島工務店の社長やスタッフがどんな人なのか、どんな社風なのかがよくわかると言われています。
住まいのことだけでなく、様々な話題で盛り上がるひとときです。
楽しみながら、中島工務店に触れてください。

●社寺工場
中島工務店では社寺建築も行っており、その加工場となっているのが社寺工場です。
住宅とは関係がないと思われるかもしれませんが、木造建築の根本である伝統的な大工の手仕事が見られる施設です。
当社では新卒の大工見習は必ず社寺建築から修業を始め、大工のいろはを覚えます。
よそではあまり見ることができない施設でもあります。

●木曽ヒノキ備林(神宮備林)
加子母にある国有林・木曽ヒノキ備林は明治以降、伊勢神宮の式年遷宮の御用材を供出する神宮備林として大切に保護されてきた森です。
現代では式年遷宮の御用材のほか、文化財の補修や学術研究に寄与するための森林として管理されており、許可なく立ち入ることはできません。
水と緑の勉強会ではこの木曽ヒノキ備林を訪れ、樹齢数百年の桧など貴重な森林を見学します。

水と緑の勉強会では、ほかにも天然記念物「かしも大杉」を見学したり、地元の特産品が並ぶ「かしも産直市・木端市」でお買いものを楽しむ時間もあります。

 

まとめ~産地見学会・工場見学会にはぜひ参加しよう!

当社の水と緑の勉強会を例に、産地見学会・工場見学会のおもな内容をご紹介してきました。
モデルハウスや見学会などでは見られない、建築現場より前の家づくりを知ることができるのが産地見学会・工場見学会というわけです。
信頼できる会社かどうか判断するためだけでなく、我が家のふるさとを見るような機会ですから「この住宅会社にお願いするかも」と思うならぜひ参加するのがおすすめです。

※水と緑の勉強会2018春 参加募集中です!

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