愛知・岐阜の注文住宅・リフォーム 長久手Studio | 中島工務店

構造見学会のポイント その②~こんなところも見てみよう~

金物を見せない工夫 ※詳しくは本文で!

 

こんにちは、愛知・岐阜の注文住宅&リフォーム 長久手Studioです。
住宅建築のプロが納得できる家づくりのヒントをお話しするこのブログ。
今回のテーマは『構造見学会のポイント その②』です。

その①はちょうど1年ほど前、2017年1月にアップしたこの記事です。

正直なところ、構造見学会って完成内覧会に比べると来場者が少ないので皆さんそれほど関心がないのかなと思っていました。
なのにこの記事へのアクセスが意外と多くて、構造見学会に興味がないんじゃなくて構造見学会で何を見ればいいのかわからないだけなんだということがわかりました!
というわけで、今回も中島工務店を例に構造見学会で本当に見てほしいポイントを具体的にご紹介。
構造見学会に有意義に参加するために参考にしていただければと思います。

 

おさらい 構造を見ればその会社の家づくりに対する姿勢がわかる

はじめに「構造見学会のポイント その①」でお話しした内容を簡単におさらいしましょう。

構造見学会は建築途中の現場で建物が完成したら見えなくなる構造部分を見ながら耐震性・耐久性・断熱性などを確認する機会ですが、それらに加えて一番見てほしいのが現場で見なくちゃわからないその会社の施工ルールです。
どんな会社でも自社が標準とする工法や構造、断熱材、耐震のしくみなどは決まっていて当たり前で、一般的に住宅会社が構造について説明するのはだいたいこの部分です。
でも実際に家を建てるためには、そんな大枠の決まりごとをカタチにするための細かな施工ルールがあります。
具体的に「このように施工する」というルールを定め、検査基準なども設けて必要な性能を担保するしくみがなければ一定の水準を保った建物を建てることはできないのです。

施工精度を上げるにはそれなりの技術を持った職人が必要ですし、当然コストもかかります。
それぞれの部位についてどの程度チカラを入れるかは、その会社しだい。
これが、構造見学会に行けばその会社の家づくりに対する姿勢がわかるという理由です。

記事「構造見学会のポイント その①」では中島工務店を例に、①仕口の納め方、②気密シートの施工方法、③完成したら見えなくなるところの先行塗装 をご紹介しました。
今日はさらに見てほしい3つの施工ルール、④金物を見せない工夫、⑤防水処理、⑥柱の直下率 をご紹介します。

 

施工ルールの例 ④金物を見せない工夫

金物とは木造住宅の部材と部材の接合部分の補強や材の脱落防止に取り付けられるモノで、構造金物、補強金物などとも呼ばれます。
現代の木造住宅では耐震性を高めるため金物の使用が義務付けられているので、柱や梁の接合部には必ず金物をつけなくてはいけません。
そうなると、中島工務店のように木の柱や梁を見せる造りだと金物も見えてしまうという問題が起こります。
敢えて金物を見せるデザインもアリですし、実際にそういう造りにしている住宅会社もあります。
でも、中島工務店は木の落ち着いた空間づくりを大切にしているので、やはり木がいっぱいの中に異質な金属を見せるのはできれば避けたい・・・。

というわけで、金物を見せない工夫をいろいろやっています。
例えば、一般的に梁の外につける金物を梁の中に仕込む方法。
プレカットのときにあらかじめ仕込むんですが、自社工場だからこそできる技ともいえるかもしれません。
どうしても見えてしまう部分には木でフタをします(梁の上側とかフツーに暮らしてて見えないところはそのままです。下の絵でいうと梁の横にある丸い穴は埋めるけど、上の四角い穴はそのままにしておくことが多いです)。

 

敢えて金物を使わず「追っかけ大栓」「込み栓」といった伝統技術を使うこともあります。
昔は木材を適切に刻むことで金物を使わなくても長期にわたって頑丈な構造をつくっていました。
「継手(つぎて)」「仕口(しぐち)」と呼ばれる大工の技です。
金物が義務化された現在でも伝統技術の一部は金物の代用として認められており、これらはその中のひとつです。

上の絵のようなケースでは最初にご紹介したように金物を木材の内部に仕込むこともできますが、こうすることで見た目にちょっと変化が出て「おもしろい」「おしゃれ」と感じていただけることも多いので採用することがあります。
伝統技術を受け継いだ大工が建てる家ならではの醍醐味ですね。
追っかけ大栓は少し前まで大工さんが手刻みしていましたが、今は自社プレカット工場で機械加工できるようになりました。

ほかにも火打ち梁なら表面に1枚板を張るなど、中島工務店にはひと手間かけて金物が見えないようにするための施工ルールがあります。
金物は必ずしも隠さなくてはいけないものではありませんが、どのように見せるか・隠すかに会社の空間デザインへの考え方と施工技術が現れます。
構造見学会では金物をどのように処理しているか確認してみてください。

 

施工ルールの例 ⑤防水処理

建物にとって水は大敵です。
木が水に濡れると弱くなり、濡れたままの状態が続くと腐っていくのはわかりますよね。
木造住宅の場合、防水がきちんとできていないと躯体の劣化につながってしまいますから、防水処理は私たちが最も気を遣うことのひとつです。

注意しなくてはいけないのは部材と部材の接合部や貫通部分。
そこに防水テープを貼ったり、専用部材を使って水が入り込まないようにするのが基本的な防水処理の方法です。
こちらは換気扇の貫通部分の周囲にディメンションシートと呼ばれる専用部材を貼り付けたところ。

防水テープの貼り方にもルールがあり、水の流れを考慮して上を一番最後に貼り、下には貼りません。

水が入りやすいサッシまわりでは、サッシの下端に透湿防水シート・タイベックを折り込むのがルールです。
こうすることで上から流れてきた水が躯体内に入り込むのを防ぎます。
※透湿防水シート:湿気は通すが水は通さないシート。建物外部からの水の浸入を防ぎ、壁体内の湿気を逃がす。

これらの施工状況は防水検査(社内検査)で施工課長のチェックを受けます。
建物を長持ちさせるためには防水はとても重要なポイントです。
構造見学会の段階ならまだ外壁を張っていない、つまり透湿防水シートが見えている状態のことが多いと思いますので、建物の外側の施工状況もぜひ確認してみてください。

 

施工ルールの例 ⑥柱の直下率

施工ルールというより設計ルールですが、柱の直下率にも注目してみてください。
柱の直下率とは1階の柱が2階の柱の直下にある割合を指します。

建築基準法には柱の直下率に関する規定はありませんが、万が一の地震の際、柱の直下率が高いと地震の力がどこかに偏ることなくバランスよく伝わるため被害が軽減されると言われています。
中島工務店では設計時に柱の直下率と耐力壁のバランスをよく考慮し、柱の直下率60%以上・壁の直下率65%以上・耐力壁の直下率50%以上をめやすにし、専用ソフトで検証しています。
構造見学会の時点なら、完成後は見えなくなる柱も見えているはずです。
実際にどのように柱が配置されているのかを確認してみると、その会社の地震に対する考え方を知る参考になるでしょう。

 

まとめ;構造見学会は会社を知る絶好の機会

このように見ると、構造見学会って会社の姿勢がよくわかるチャンスだと思いませんか?
構造見学会に参加したら、標準的な工法や構造、断熱材、耐震のしくみを聞くだけじゃなく、それを具体的にどのように実現しているのかを尋ねてみてください。
その答えに納得できるかどうかは住宅会社選びの参考になるはずです。

 

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