愛知・岐阜の注文住宅・リフォーム 長久手Studio | 中島工務店

【事例画像あり】樹脂サッシをおしゃれに見せる方法~少ない色などデザイン的弱点対策

こんにちは、愛知・岐阜の注文住宅&リフォーム 長久手Studioです。
住宅建築のプロが納得できる家づくりのヒントをお話しするこのブログ。
今回のテーマは『樹脂サッシをおしゃれに見せる方法』です。

住宅の断熱性能が重視されるようになるにつれ、樹脂サッシが急速に普及しています。
世界的に脱炭素への機運が高まる中、断熱性能が高く省エネにつながる樹脂サッシはさらに広がっていきそうです。
でも、樹脂サッシはアルミサッシに比べて色の選択肢が少なく框(かまち)の幅が太いなど、デザイン的には難しい側面もあります。

今回は樹脂サッシの断熱性能を整理した上で、色・框のサイズなどデザイン的要素をアルミサッシと比較。
少々難しい樹脂サッシをおしゃれに見せる方法をご紹介します。
選択肢のひとつとして、サッシなしのFIX窓も取り上げます。
断熱性能とデザインを両立する方法のひとつとして参考にしてください。

この記事でわかること
●樹脂サッシの断熱性能
●樹脂サッシのデザイン的な弱点
●樹脂サッシをおしゃれに見せる方法

 

  樹脂サッシのメリットと窓の選び方

樹脂サッシのメリットはなんといっても高い断熱性能。
樹脂はアルミに比べて熱を伝える量が1000分の1ととても少ないので、断熱性が向上します。

実は、窓は住宅の断熱の弱点で、冬の暖房時には窓から52%の熱が逃げ、夏の冷房時には窓から74%もの熱が入ってきます(アルミサッシ+複層ガラスの場合/YKKap窓の教科書より)。
窓の断熱性を高くすると家全体の断熱性向上につながり、冷暖房も効きやすくなるので省エネになります。
窓の断熱性は①サッシ、②ガラス、③ガラスのあいだの層(ペアガラス以上)の組み合わせで決まりますが、それぞれ断熱性の順番は次の通りです。

●サッシ
アルミサッシ<アルミ樹脂複合サッシ<樹脂サッシ
●ガラス
単板ガラス<複層ガラス(ペアガラス)<トリプルガラス
●ガラスのあいだの層
空気層<空気層+Low-E膜<アルゴンガス+Low-E膜

 

アルミサッシと樹脂サッシは単純に材料の違いです。
アルミ樹脂複合サッシというのは室内側が樹脂、室外側がアルミのサッシです。

ガラスとガラスのあいだの層というのは、ちょっとわかりにくいですね。
まず、単純にガラスの枚数が増えれば断熱性は高くなります。
ただ、そのガラスとガラスのあいだに空気を入れるかアルゴンガスを入れるか、Low-E膜を入れるかによってさらに断熱性能に差が出るんです。

アルゴンガス
空気より重く熱を伝えにくい。ガラスのあいだに入れると熱を伝える対流を抑えて断熱性が高くなる。
Low-E膜
Low Emissivityの略。低放射という意味で、ガラスのあいだの層の放射による熱の伝わりを抑える。

 

やっぱりちょっと難しいですが、アルゴンガスが対流を、Low-E膜が放射による熱の伝わりを抑えるからこの2つが含まれている方が断熱性能が高いというわけです。
つまり最も断熱性が低いのが「アルミサッシ+単層ガラス」で最も断熱性が高いのが「樹脂サッシ+アルゴンガス入りLow-Eトリプルガラス」です。

実際に窓を選ぶときにはその範囲で地域の気候やコストを考慮して決めていきます。
中島工務店では、愛知県や岐阜県の山間部を除く地域では樹脂サッシ+Low-Eペアガラスをおすすめしています。
もちろん建物の性能にもよりますし、予算が許すならトリプルガラスにした方が必ず断熱性は高くなります。
断熱性が高いと冷暖房が効きやすいので、イニシャルコストは高くても住み始めてからの光熱費は抑えられますから、どの程度の断熱性にするかは住宅会社とよく相談して決めてください。

 

樹脂サッシのデザイン的弱点

断熱面では樹脂サッシがいいのははっきりしていますが、当社のお客様の中にはあえてアルミ樹脂複合サッシを選ぶお客様がいます。
なぜなら樹脂サッシはデザイン的な弱点があるから。
具体的には次の3つです。

樹脂サッシのデザイン的弱点
①素材のプラスチック感に好き嫌いがある。
②特に室内側のカラーバリエーションが少ない。
③框(かまち)部分が太く、ごっつい印象になる。

 

 

樹脂サッシの弱点① 素材のプラスチック感

好き嫌いの問題もありますが、 樹脂サッシはどうしてもプラスチック感が否めません。
アルミサッシがシャープな印象、木製サッシがぬくもりある印象で、それぞれ素材感を大切にした家に似合いやすいのに対して、樹脂サッシはどうしてもなじまないケースがあります。

周囲の空間との組み合わせにもよるので一概には言えませんが、インダストリアル系の無機質な印象や自然素材系のあたたかい印象を大切にするデザインには合わせにくいという弱点があります。

 

樹脂サッシの弱点② カラーバリエーションの少なさ

なぜだか樹脂サッシの方がカラーバリエーションが少ない傾向です(なぜなのかは私たちも教えてほしい)。
特に室内側の選択肢が少なく、これが理由でやむを得ずアルミ樹脂複合サッシを選ぶお客様もいるほどです。

例えばYKKapの場合。
アルミ樹脂複合サッシ「エピソード」では室内側カラーは9色あります。
一方、樹脂サッシ「APW330」では室内側カラーは5色のみ。
この5色の中で室内インテリアに似合う色がない場合、ダウングレードしてアルミ樹脂複合サッシを選ぶ結果になっています。

 

樹脂サッシの弱点③ 框が太い

框(かまち)とはサッシの枠部分。
これがアルミサッシに比べて太いんです。

具体的に比較して見せられればいいんですが、ちょっと並べて見せられる例を見つけられませんでした。
なので感覚的な説明になってしまって恐縮ですが、長年住宅建築に携わっているスタッフによると「框の太さがアルミサッシの3割増」だといいます。
框が太くなるとインテリアにおけるサッシの存在感が増します。
さらにカラーバリエーションが少ないとなるとそれなりに目立つことを前提にしなければならず、設計デザイン的に悩ましい点のひとつになっています。

 

樹脂サッシをおしゃれに見せる方法

このように、現在の樹脂サッシには①素材のプラスチック感、②カラーバリエーションが少ない、③框が太くて存在感がある という難しい点があります。
とはいえ、断熱性を考えるとできるだけ樹脂サッシを採用したいですよね。
今回は樹脂サッシをおしゃれに見せる方法を3つご紹介します。

①アクセントにする。
②小さな窓を複数使う。
③サッシを使わずFIX窓にする。

この3つの組み合わせでかなりデザイン的弱点をカバーできると思いますので、ご覧ください。

 

樹脂サッシをおしゃれに見せる方法 ①アクセントにする

これはもう、そのままの意味。
樹脂サッシの色や質感をそのまま活かしてインテリアのアクセントにする方法です。

残念ながら当社施工事例ではよい例が見つけられませんでしたが、白い壁に黒いサッシなど、どうせ目立つなら意図的に目立たせようという発想です。
家全体のイメージにもよりますが、あえて目立つ色などを使ってアクセントにしてみるのもひとつの方法です。

 

樹脂サッシをおしゃれに見せる方法 ②小窓を複数使う

窓そのもののデザイン手法のひとつでもありますが、大きな窓をひとつつくる代わりに小窓を複数使う方法があります。
大きな窓で目立ちやすい樹脂サッシを使った場合と、小窓を複数使った場合では印象がかなり違います。
小窓にしても樹脂サッシのカラーバリエーションの少なさや框の太さは変わりませんが、小窓を並べることによって全体的な印象を変えることができます。

当社施工事例 ※以下同じ

小窓を使うときの注意点は、明るさや換気量の基準を満たすこと。
住宅の居室の窓には採光・換気・防火に関する規定があります。
これらを満たすのはもちろん、その部屋の用途によって必要な明るさが確保できるように注意してください。
窓の規制についてはこちらの記事をご覧ください↓↓↓↓

窓の開け閉めのしかたにも注意しましょう。
一般的な引き違い窓(窓の半分をもう半分にスライドさせて開ける)と違って、小窓は開け方が特殊です。
「すべり出し窓」といって上や左右に押し出すものが多く、このタイプでは網戸を窓の室内側に設置するので、開閉時に虫が入りやすいといったデメリットもあります。
手動と電動もあり、設置する場所によってよく考えて選びましょう。

コスト的には、大きな窓を1枚いれる方が小さな窓を複数つくる場合より費用が抑えられます。
とはいえ、小さな窓の枚数が特別多いのでなければ、それほど大きなコストアップにはなりません。
目につきやすいところではデザインを重視して小窓を複数にするなど、コストとデザインのバランスを考えて決めましょう。

 

樹脂サッシをおしゃれに見せる方法 ③サッシなしFIX窓

サッシを使わないので、もはや“樹脂サッシをおしゃれに見せる方法”ではない気がしますが。
FIX窓を上手に使うと、窓まわりの印象がアップします。

FIX窓とは、つまり開閉できない窓。
はめ込み、はめ殺しなどともいわれます。
構造材に直接ガラスを設置しますが、サッシがなくてもガラスの性能が同じならサッシありの窓と断熱性能は同じです。
同じ大きさなら、サッシがない分、費用を抑えられます。

壁の中にガラスで抜けた空間ができるので、見た目はカッコイイですよね。

左端がFIX窓、真ん中は木製サッシ引き違い窓

FIX窓は、窓まわりの構造材が木材の場合、サッシに比べて傷みやすいので注意しましょう。
とはいえ、樹脂に比べて傷みやすいだけで外部木部と同程度の傷み方なので、外部木部のメンテナンスの際に一緒に塗り直しなどを行えば大丈夫です(※外部木部は立地条件により10~20年で塗り替えが必要です)。

 

樹脂サッシを上手に使おう

樹脂サッシはデザイン的にやや難しい点はあるものの、断熱性能は優れているのでぜひ採用していただきたいと思います。
採用する際には、カラーバリエーションが少ない・框が太いといったデザイン的な弱点をあらかじめ理解しておきましょう。
一般的にサッシの色決めは間取りなどの設計が決まった後ですが、設計段階で限られた色を織り込んでおくと色決めになって「思っていた色にできない!」という心配がなくなります。

窓は面積的にも床・壁・天井に次いで大きく、外の風景を室内に取り込む重要な要素です。
Instagram、Pinterestなどでたくさんの住宅写真を見て、目を肥やしてみてください。
窓をおしゃれに見せると、建物全体の印象が変わります!

 

おまけ!網戸も要チェック

最後に網戸についても少しだけ解説しておきます。

窓につきものの網戸も、ちょっとした違いで見た目の印象が変わる大事なポイントです。
網戸はサッシとセットになった商品もあれば、別で選べる商品もあります。
開閉方法も様々で、ロール網戸といって使わないときは窓の上部や左右どちらかに収納しておけるものもあります。
網戸の真ん中の桟の有無も印象を決める大事なポイント。
小さめの網戸なら、真ん中の横桟がないものを選ぶとスッキリきれいに見えます。
戸袋をつくれば、大きな網戸でも使わないときには収納できるので見た目がずいぶん違います。
長久手Studioの主要な窓は戸袋に窓も網戸も収納できるようになっていますので、ぜひ見に来てください。
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長久手Studio ここは木製建具の引き込み窓
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